ASNOVAの「思い」に共感した企業を集め地道に拡大
「ASNOVA STATION」が10拠点を達成しました。まずは事業部立ち上げ時の経緯からお聞かせください。
中村:まず、ASNOVA STATION事業の立ち上げ時は私一人でしたので、パートナー企業の開拓は営業部と連携を取りながら、既存のお客様に対してアプローチをしていきました。あとは取引先様からのご紹介やWEB説明会をお聞きいただいた方からのご応募をきっかけに、地道に拡大を進めて行きました。説明会を聞いた企業様からは、「ASNOVAの取り組みに共感した」「事業に興味を持った」といった感想が多かったです。
拠点獲得を進めていくなかで苦労した点や、工夫した点はありますか?
中村:ASNOVA STATION事業のパートナー企業については、足場施工業者さん以外にも発信しようということで、トラックの運送会社さんや海運業、倉庫業など、異業種の方々からもエントリーをいただきました。しかし、異業種の企業様に対して私達の事業の内容を説明するのが難しかったですね。「足場レンタル」という聞き慣れない事業をまずは認識していただくこと、次にこのASNOVA STATIONの事業を理解していただくこと、そして自社がパートナー企業としてASNOVAに関わることを検討していただくこと。
こういった事業の全容を把握するのに少しハードルを感じておられた企業さんもいらっしゃいました。
大山:「興味はあるけれど物理的に難しい」といったケースもありました。かなりの量の足場材を置いておく場所が必要なため、それだけのスペースが確保できない場合や、管理する場所と保管する場所の距離が離れている場合など……。そのあたりは折り合いをつけていただいたり、お互いの条件をうまくすり合わせたりしながら調整していきました。
中村:収益シミュレーションはどうなっているのか、取引先をどう開拓していくのかといった、商売としての具体的なお問い合わせもいただきました。
収益の方は、足場レンタルの依頼があった際のスキームを説明し、「年間これだけの案件でこのような利益になります」などと提示しましたし、取引先の増やし方についても、ASNOVAが相談に乗るなどして不安な点は相談してもらえる関係性をお約束したうえでご理解いただけるように説明しました。
「足場レンタル」を事業の新たな柱に
ASNOVAのパートナー企業である10社の皆様には、どのような存在でいてほしいですか?
中村:パートナー企業の皆様は、ASNOVA STATIONの社会的意義である「足場レンタルで地域の活性化を図る」という点において要となる大切な存在です。足場が行き届かず不便な思いをしていた地域の方々の「便利になった」というお声が、パートナー企業の皆様に届くようになってくれたらうれしいです。
大山:パートナー企業様にとっての新規事業として、足場レンタル事業を成長させていっていただければと思います。コロナ禍もあり、自社の事業だけでは経営の先行きが不安だといったお声もありました。その意味ではこのASNOVA STATIONという事業を会社の新たな柱として考えていただくことで、強い経営体質を築いていただけるといいですね。
ASNOVA STATIONの次なる目標はありますか?
中村:今期中に15拠点まで拡大したいですね。来年は20、その次は25拠点と、地道に増やしていけたらと思っています。
そのためにはSTATION事業部の人員を補強したいですね。どうしても私達2人ですと、お問い合わせがあったらそれに対応するので手一杯になってしまっています。
また、本来の目的である、「いつでも、近くで、安心して借りられる足場レンタル拠点」を設けるためにも、どのような地域でどんな困りごとが起きているのか、どんなときに足場を必要としているのかを、もっと深掘りしなくてはなりません。本来あるべき営業開拓スタイルで活動ができるように、事業部の人員増加を図ります。
大山:あとは、お客様の声を拾って次に活かしたいという思いもあります。去年の10月に公開して、その後11月にASNOVA STATIONパートナー企業の第1社目が誕生しています。ちょうど1年になるので、この1年で感じたことや、やってみた感想をいただけたらと考えています。これまでのWEB説明会には「お客様の声」を載せたくてもできませんでしたから。
中村:あとは、パートナー企業様に対するアフターフォローですね。「ASNOVAのパートナーになって良かった」と思っていただけるように、今後注力していけたらと思います。そういったサポートが、また次なる顧客見込みに対しての信頼にもつながると信じて、これからも活動していきたいです。