SOCIETY

Text:光田 さやか
Photo:小林 翔

  • facebook
  • twitter

PROIFILE

角田 雅明
株式会社ASNOVA 管理本部 本部長。2025年5月に入社、同年10月より現職。経営管理を専門領域とし、組織運営・リスクマネジメント・ガバナンス構築を軸に、事業成長を支える管理体制づくりに取り組んでいる。管理部門は「ルールで縛る存在」ではなく、現場が安心して挑戦できる土台をつくる存在でありたいと考えている。ASNOVAの成長フェーズにおいて、企業価値の向上と持続的な成長を支える強い管理基盤を築くことが自身のミッション。部門や立場を越えた対話を大切にしながら、組織全体の最適解を追求している。
畔上 拓也
株式会社ボーダレス・ジャパン ハチドリ電力事業部 法人担当。 2018年にビジネスレザーファクトリー株式会社(現在はLIBとしてボーダレス・ジャパンの1事業部)へ中途入社。主に店舗開発を領域としながら、営業~設計〜立ち上げまで出店ゼロイチを経験。立ち上げた店舗は催事や常設を含め、全国50店舗以上。2025年師走にハチドリ電力へ異動。現在は再エネ拠点を拡大し気候変動を止めるために、法人仲間を集める活動中。
SOCIETY

ASNOVAとハチドリ電力が見据える。社会にやさしい選択の「最初の一歩」

ASNOVAではこのたび、切り替え可能な機材センターにおいて、使用電力を100%自然エネルギー由来の「ハチドリ電力」へ切り替えました。今回の対談では、ハチドリ電力を展開する株式会社ボーダレス・ジャパンの畔上拓也さんと、ASNOVA 管理本部 本部長 角田雅明さんが対談。特別なことではなく、日々の選択を変えることから始まる社会にやさしい取り組み=「ソーシャルグッド」について、思いを語っていただきました。

Text:光田 さやか
Photo:小林 翔

PROFILE

角田 雅明
株式会社ASNOVA 管理本部 本部長。2025年5月に入社、同年10月より現職。経営管理を専門領域とし、組織運営・リスクマネジメント・ガバナンス構築を軸に、事業成長を支える管理体制づくりに取り組んでいる。管理部門は「ルールで縛る存在」ではなく、現場が安心して挑戦できる土台をつくる存在でありたいと考えている。ASNOVAの成長フェーズにおいて、企業価値の向上と持続的な成長を支える強い管理基盤を築くことが自身のミッション。部門や立場を越えた対話を大切にしながら、組織全体の最適解を追求している。
畔上 拓也
株式会社ボーダレス・ジャパン ハチドリ電力事業部 法人担当。 2018年にビジネスレザーファクトリー株式会社(現在はLIBとしてボーダレス・ジャパンの1事業部)へ中途入社。主に店舗開発を領域としながら、営業~設計〜立ち上げまで出店ゼロイチを経験。立ち上げた店舗は催事や常設を含め、全国50店舗以上。2025年師走にハチドリ電力へ異動。現在は再エネ拠点を拡大し気候変動を止めるために、法人仲間を集める活動中。

「電気を選ぶ」ことから始めた、ASNOVAの課題意識

Q. まず、ハチドリ電力について教えてください。

ハチドリ電力 畔上氏(以下、敬称略):株式会社ボーダレス・ジャパンは、「ビジネスで社会課題を解決しよう」ということを2007年から続けている会社です。その中でハチドリ電力は、自然エネルギー100%の電力小売事業を行っています。

ボーダレス・ジャパンには、いろいろな社会課題に向き合う事業がありますが、ハチドリ電力が取り組んでいるのは「気候変動」です。

ここ数年、夏は暑すぎますよね。数十年前では考えられないような気温になっています。地球規模で考えて「もう今止めないといけない」という課題がまさに気候変動なんです。一方で、日本は火力発電に依存するところが大きいという現状があります。だからこそ、自然エネルギーを増やしていくことで、電力創出の選択肢の一つになろうという思いで始めました。さらに電気代の1%相当を社会貢献活動に充てているため、電気を使うことで継続的に社会貢献活動を応援できる仕組みにしています。

    
株式会社ボーダレス・ジャパン ハチドリ電力事業部 法人担当 畔上拓也氏

Q. ASNOVAでは、そもそも環境や社会課題に対してどのようなスタンスを持っていますか。

角田:ASNOVAは「循環型社会の実現に貢献する」という思いを持って事業を進めていまして、管理本部としても日頃どういう方法があるのかと考えていました。私自身、気候変動には課題感がありましたし、ハチドリ電力さんのことを思い出したときに、うまく切り替えることで相乗効果ができるのではないかと感じたんです。

もともとボーダレス・ジャパンさんのことは存じ上げていて、ハチドリ電力さんのことも知っていました。ただ最初は自分の中で「自社でできるのか」という疑問があったのですが、まずはクイックになにかやってみようと考え、思い切ってホームページから問い合わせました。

単なる電力会社の切り替えだったら、他社と比較検討したかもしれませんが、ASNOVAの思想とボーダレス・ジャパンの思想がとても近いと感じたため、「やるならハチドリ電力さんだな」と思いました。ASNOVAは社会性の高い事業と連携することへの理解がある会社なので、話はしやすかったです。

    
株式会社ASNOVA 管理本部 本部長 角田雅明さん

Q. 畔上さんから見て、ASNOVAにはどんな印象を持ちましたか。

畔上:最初にオンラインでお話ししたとき、私がハチドリ電力の説明をする一つひとつのフレーズに、角田さんが「いいですね」「素敵ですね」と相づちを打ってくださって、私も楽しく話をさせていただきました。その時点ではASNOVAさんのことを詳しく知らなかったんですが、今思えば角田さんには当初から「ASNOVAらしさ」があふれていたように思います。

真っ先に「電気代はどれだけ下がるんですか」という話をされる方も多いなか、私たちがどういう思いでこの事業をやっていて、ASNOVAが電気を選ぶことでどんな社会を実現できるのか、というベースでずっと会話ができました。そこにすごく親和性を感じましたし、ASNOVAさんとなら一緒に社会をよくしていけると素直に思いました。

    

Q. 実際のやりとりの中で、よかった点や助かった点はありましたか。

角田:やり取りが進んでいく中で、「電力を切り替えるとどのくらいの経済的インパクトがあるのか試算していただき、社内で相談したい」という話をしたことがありました。機材センターの拠点数も多くありましたし、普通なら時間がかかるかなと思っていたんですが、翌日には「できました」と返ってきたんです。

とてもレスポンスが早く、また、思いを持って対応していただいたのが嬉しかったです。こちらもそれに応えようという思いで動くことができ、結果として、スピーディーに切り替えられたんじゃないかと思います。

    

畔上:私たちとしても、電気を選ぶことが「こんなに簡単にできるんだ」と実感していただけることはありがたいですね。その先に社会性や経済性の両立も感じていただけたことも、とても嬉しかったですね。

小さな一歩が、社会を動かす。一人からできる社会貢献のあり方

Q. 企業が社会貢献に踏み出すことには、なぜ難しさがあるのでしょうか。

角田:一人ひとりの仕事と社会課題が結びついていないことが原因かなと思います。大企業であれば社会貢献を担う部門があったりしますが、そこで終わってしまっていて、現場の一人ひとりが「社会課題を何とかしたい」という感覚にはなりにくいのではないでしょうか。

畔上:「社会貢献は儲かってからやるもの」「事業が成長してからやるもの」と捉えられることは多いです。しかし、自然エネルギー100%で環境にやさしく、さらに電気代の一部が社会貢献にもつながるとなれば、そこに大きく反論されることは少ないのではないかなと思っています。

とはいえ「社会貢献にはなりますが電気代は年間100万円高くなります」となれば踏み出せないのも理解できます。だからこそ私たちは、「社会にいいことを我慢して実行する」ではなく「環境性・社会性・経済性を両立させる」ことを大切にしています。

ボーダレス・ジャパンは、ハチドリ電力だけでなく他の事業でもその観点でソーシャルビジネスに取り組んでいます。限られた人だけがエシカルな選択をするのではなく、当たり前にエシカルなものを選べる社会にしたいです。そのためにも、経済性との両立はすごく大事にしています。

    

角田:私もそこにとても共感しています。思想として素晴らしくても、経済性が伴わないのかなという不安は少しあったんです。でも、実際話を進めてみると「1割くらい電力費が下がります」という話でしたので、それならもう「やらない理由がないな」となりました。

Q. 今回の取り組みを通じて、ASNOVAとして今後広げていきたいことはありますか。

角田:いろいろやりたいことはあるのですが、まずは社内にソーシャルグッドな考え方をしっかり伝えていきたいです。そしてASNOVAがレンタルという事業だけでなく、その先でも社会貢献をしているということを広めていけたらと思います。

また、ハチドリ電力さんのことは社外の方にも知っていただきたいですね。もちろん押し売りではありませんが、経済性もありますし、ASNOVAと思想が近いので、私たちのお客様や関係者の方にもお喜びいただけるんじゃないかと思っています。

Q. ハチドリ電力が目指している未来や社会について教えてください。

畔上:私たちは、電気から出る二酸化炭素を徹底的にゼロにしたいと思っています。太陽光や風力、水力など、自然から享受するエネルギーを、皆さんと一緒に分け合っていきたいです。

また、私たちはコンセプトとして“Save what you love”という言葉を大事にしています。例えば、私はビーチバレーが好きなんですが、海面上昇で島がなくなったり、砂浜がなくなったりしたら、ビーチバレーもできなくなってしまいますよね。だから、自然環境を守りたいし、子どもたちの笑顔も守り続けたいと思います。

このように、一人ひとりが自分の好きなものや大切なものを守りたいという思いからハチドリ電力を選ぶ。そういう人が増えたら、とてもうれしいです。思いやりの連鎖で、この地球をいい形で残していけたらいいなと思っています。

    

Q. 環境問題には関心があるけれどまだ行動に移せていない、という企業に向けて、最初の一歩を踏み出すためのヒントをいただけますか。

角田:「自分たちが大切にしているもののあり方が変わってきていないか?」という感度を持つことが大事だと思います。

畔上さんがビーチバレーの話をされていましたが、私自身は海の環境に思い入れがあるので、ペットボトルをあまり使いたくないという感覚があります。そうやって、自分たちの身近なもののあり方が変わってきていることに気づくと、アクションは変わるかもしれないですよね。

会社として大きなことをやる、と思うと重く感じてしまいますが、まずは問い合わせをしてみる、上司に相談してみる、というだけでも十分な一歩なのではないでしょうか。

    

畔上:ハチドリ電力の「ハチドリ」は、『ハチドリのひとしずく』という童話から来ています。山火事が起きたとき、大きな動物たちが逃げる中で、小さなハチドリだけがくちばしに水を含んで火を消そうとする。周りの動物たちから「そんなことして何になるんだ」「意味がないだろう」と言われても、ハチドリは「私は私にできることをしているだけ」と答えるんです。

私たちが事業を始めたときから大事にしているのは、「微力だけど、無力じゃない」という言葉です。マイボトルでも、マイ箸でも、電気の切り替えでも、ひとつの行動だけを見れば小さいかもしれない。でも、それは決して無力ではないですよね。だから、まずは知ることでもいいと思うんです。「そんな社会課題があるんだ」と知ることが、点と点を結んで、行動につながることがあります。

この記事を読んでいただいた方に「そんな選択肢があるんだ」と知っていただくだけでも、すごく意味があることだと思っています。

    

私たちASNOVAは、仮設機材のレンタル事業を通じて、「ものを大切に、長く使う」ことを事業の根幹に据えてきました。

日本には古くから「金継ぎ」に象徴されるように、壊れたものを修復し、その傷跡すらも新たな価値として慈しむ文化があります。大量生産・大量消費の時代にあっても、私たちはこのものを大切にする精神を尊重し、一つひとつの機材を丁寧に整備し、繰り返しお届けすることで、微力ながらも循環型社会の実現に貢献してきたと考えています。

そうした中で出会ったのがハチドリ電力さんであり、ボーダレス・ジャパンさんの「社会問題を事業で解決する」という理念でした。

日々の事業活動に使うエネルギーそのものを見直すことは、管理部門にとって身近にできる社会課題への取り組みであり、今回の電力切り替えはその一歩だと考えています。

ものを大切にする心は、その先にある資源や環境を大切にする心と地続きです。限りある資源を未来の世代へ手渡していくために、「ものを大切にする気持ち」が広がればと思っています。

    

ハチドリ電力へのお申し込みや詳しく知りたい方は、下記リンクよりご確認、お申込みください。招待コード欄に「asnova」を入力で、初月料金の割引が受けられます。

詳細はこちら

INDEX