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社会課題解決に繋がるASNOVAの事業

ASNOVAは主軸の足場レンタル事業の要である機材センターを2023年3月期に2拠点(2022年8月佐賀県鳥栖市、9月栃木県上三川町)新規出店し、2022年10月時点で全国に19拠点を展開しています。これは、くさび式足場のレンタル業者では最大規模です。
今回は、なぜASNOVAが機材センターを新規出店するのか、ASNOVAの事業が社会課題解決にどう直結するのかを紹介します。
ASNOVAは社会課題や顧客の課題解決、循環型社会の構築に貢献し、成長し続けていきます。

ASNOVAの至上命題 ~社会課題解決~

・ASNOVAの事業を取り巻く環境

はじめに、ASNOVAの事業を取り巻く環境は大きく3つあります。
①「経年マンションの修繕」需要
築30年以上の老朽化マンション戸数増加による、修繕需要。
②「地球温暖化等に起因する自然災害増加」需要
昨今自然災害の発生頻度増加に加え、建物の老朽化が原因で以前よりも被害は甚大になるため、速やかな復旧・復興支援に対する需要。
当社では自然災害が起こった翌日、電話が鳴りやまないくらい多くの足場レンタルの依頼があります。
③「ライフスタイルや価値観の変化による住宅リフォーム」需要
コロナ禍を経験し、ライフスタイルや価値観が大きく変化したことに伴う、住宅への関心の高まりによる住宅リフォーム需要。
 
これらには全て足場機材が必要です。
足場レンタル事業は、修繕や災害等の社会課題を解決するために、社会にとって必要不可欠なビジネスです。
社会に求められるサスティナブルな世の中で今後一層、足場のレンタル需要が拡大していくと考えています。

・社会課題の中でASNOVAが扱うくさび式足場の優位性

ASNOVAが扱う「くさび式足場」は施工効率・運搬効率・保管効率が良いため、近年課題となっている人材不足解消につながる足場であり、戸建住宅から低中層マンション等に幅広く使用される日本で最も普及率が高い足場です。

センター新規出店の経緯

・お客様のレンタル会社選定理由

ASNOVAの主要顧客である足場施工業者が足場レンタル会社を選定する際に、最も重要視する点が「近くで借りることが出来る」ということです。
ASNOVAはまだまだ発展途上ですが全国に機材センターを展開しており、豊富な機材量があるため、いつでもレンタルができる状況を整えています。

・機材センターの出店基準

ASNOVAが機材センターを出店する際、お客様が利用しやすいことを前提として、「住宅着工数の多い都道府県」、「基幹産業の多い都道府県」、「将来人口予測で人口減少の少ない都道府県」の3つを立地選定の基準にしています。その基準で2022年は佐賀県と栃木県にセンターを新規出店しました。

・九州の課題を解決する佐賀鳥栖センター

~九州のニーズと社会課題解決、九州各地への拠点展開~

2022年8月に出店した佐賀鳥栖センターは佐賀県鳥栖市真木町にあり、鳥栖ICと久留米ICから近く、非常に利便性の良い立地です。視認性が良いためお客様にとって、利用し易い機材センターです。
ASNOVAはこれまで本州のみで機材センターを展開していましたが、この度九州へ進出しました。
その主な理由はリフォーム市場と自然災害に対するニーズです。
九州はリフォーム市場が大きく、台風や水災等の自然災害が多いため、足場の需要が非常に多くあります。
佐賀鳥栖センターは、九州の主要都市を車で約2時間半で結び、非常にアクセスが良く地理的優位性があります。
また、これまで九州のお客様から多数レンタルのご依頼がありましたが今回の出店で、借りて頂ける環境を整えることができました。今後は佐賀鳥栖センターを中心に、九州各地へ拠点網を拡大していく予定です。

・栃木県への新規出店理由

~最大の市場規模を誇る関東エリアの強化とお客様ニーズ~

2022年9月に出店した栃木上三川センターは栃木県上三川町にあり、真岡ICと宇都宮上三川ICから近隣に位置しています。通行量の多い道路沿いに広く間口を確保しているため、視認性が良く非常に利用し易いセンターです。
また、新規出店した主な理由は市場規模の大きさとお客様ニーズです。
関東地域は最も人口が集積しており、全国でリフォーム市場規模が最も大きいエリアです。
ASNOVAは関東エリアで6拠点の機材センターを展開していましたが、レンタルのニーズがあまりにも多かったため、新たに出店しました。
アクセスが良く利用しやすい立地であるため、関東北部の既存顧客への利便性向上、新規顧客のニーズ取り込みにより、関東エリアの基盤強化をはかります。
また、茨木県や福島県からも近く、北関東に対しても幅広くニーズに対応できます。
機材センターの出店はこのようなお客様のご要望や社会課題解決にお応えし、循環型社会に貢献しております。社会課題をいち早く解決するためには、お客様が「いつでも、近くで、安心して」借りていただける環境を整備し、全国各地に機材センターの展開が必要不可欠だと考えています。
全国からまだまだレンタルのご要望があるため、今後も継続して新規センターを展開いたします。そこから生まれるお客様や社会からの信頼が、ASNOVAの成長に繋がると考えています。

・パラダイムシフト~購入からレンタルへ~

足場施工業者の多くは足場を一定量保有しており、工事で不足する分だけ足場をレンタルします。昨今の鋼材価格高騰により足場の購入価格上昇、コロナを経験し先行きが不透明となる可能性を鑑みて、足場を購入していたお客様がレンタルへ移行しています。そういった状況からも今後さらにレンタルのニーズが増える可能性が高くなっています。

全国各地へ足場機材を!~ASNOVA STATIONの社会性~

ASNOVAの機材センターはこれまで全て直営で展開していましたが、202210月よりサプライチェーン作り、地域や循環型社会への貢献等、ASNOVAの志に共感いただいた地域のパートナーと連携したサービス「ASNOVA STATION」を開始しました。
これにより、足場が行き届いていない地方で事業者とパートナー契約を結び、拠点を拡大し、全国各地へ「いつでも、近くで、安心して」借りられる環境の整備を目指します。

これから一層求められるレンタルビジネス ~足場レンタル事業の社会性~

ASNOVAは毎年約10億円足場機材へ投資しており、2023年3月期は約20億円を投資する予定です。くさび式足場の減価償却期間は5年ですが、管理方法によって20年~30年と長く使用することが可能であり、循環型社会に貢献できるものです。ASNOVAは2022年6月現在、約92億円分の足場機材を保有していますが、社会課題解決やお客様ニーズにはまだまだ足りておらず、足場への投資がさらに必要だと考えています。

・ASNOVAの想い

ASNOVAは今後、様々なビジネスを展開しますが、一つ一つの事業に社会課題に対する想いを込めています。これまでのビジネスモデルは、大量生産・大量消費・大量廃棄を前提とした直線型ビジネスでした。そのため、気候変動や資源不足は深刻化しています。
そこで、気候変動や資源不足などの社会課題に対処するため、モノを皆でシェアするビジネスモデルへの転換がますます必要とされています。
ASNOVAは足場レンタルを普及させ、社会課題を解決し、循環型社会の実現に貢献したいと考えます。
レンタル会社だからできる循環型社会への貢献、社会課題解決を通し、企業として成長してまいります。
今後もASNOVAだからやる価値があり、ASNOVAしか出来ないものを世の中に提供し、またどのような価値を生み出していけるか、持続可能な会社の成長をどう創りだしていけるか、ということに挑戦し続けます。

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