安全に、正確に、効率よく。ASNOVAのリフト操縦士が語る、現場のリアルと誇り
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フォークリフトでの機材の入出庫を担う「リフト操縦士」。足場レンタル事業を行っているASNOVAの現場にとって、欠かせない存在です。そんなリフト操縦士ですが、ただ荷物を運ぶだけではなく、日々の安全やチーム全体の効率を支える重要な役割を担っていることをご存知でしょうか。
今回は千葉柏センターの鳥海龍太センター長と岡本幸大さんに、リフト操縦士のリアルな日常や、仕事に込める想いを聞きました。
Text:光田 さやか
Photo:小林 翔
PROIFILE
鳥海:機材センターでは足場をレンタルしたいお客様に貸し出す業務を行っていますが、リフト操縦士は、お客様の現場に出荷するための機材の積み込みや、返却された機材の荷下ろしなどをしています。つまり、お客様とASNOVAをつなぐ一番手前の部分ですね。ASNOVAの印象を決めるポジションと言ってもいいかもしれません。私自身、ASNOVAへの入社と同時にリフト操縦士になったのですが、とても奥が深い仕事だと感じています。
私は、リフトの操縦が未経験だったため、免許取得にあたり4日間ほど講習と試験を受ける必要がありましたが、会社が費用を負担してくれます。専門的な知識をこの4日間でしっかり学べるので未経験でも大丈夫です!
もともと乗り物を運転するのが苦手で、リフトも「操作が難しそうだな」と思っていたんですが、すぐに運転することができるようになりました。
岡本:私は前職で1トン未満のリフトしか扱えなかったので、ASNOVAに入ってから改めて資格を取りました。前職でリフト経験があるとはいえ、前職のリフトとASNOVAのリフトはサイズが全然違っていて、当初は戸惑うこともありました。扱う機材の量も多いし、重量も重いので、コツを掴むのに少し苦労しました。
鳥海:誰でも運転自体はできると思うのですが、慣れてくると基礎を忘れがちになります。交通事故や荷物の落下につながるのは、やっぱり「慣れ」が原因なことも多いので、基礎をおろそかにしない人が向いていますね。
岡本:周りをしっかり見て、目視で確認できる人だと思います。死角になるところから人が出てくるかもしれないので、「どこから誰かが出てくるかもしれない」を常に意識して動ける人がいいと思います。
鳥海:そうですね、気配りは本当に大事だと思います。たとえば雨の日だと、リフトのツメが滑って荷物が落ちやすくなるんです。だから、急発進や急旋回は絶対にしないようにしています。毎朝の朝礼でも「雨の日は特に気をつけよう」と、当たり前のことですが改めて伝えています。
鳥海:あると思います。やっぱりベテランの方が作業は早いです。リフトの運転に慣れていることもありますが、それだけでなく、機材の幅や重さを一つひとつ正確に覚えているから早いんです。機材が複数まとめて置いてあっても、「重量がこのくらいで幅がこのくらいだから、この荷物の重心はここで、この位置にリフトのツメを差し込めば一度に運べる」と素早く判断できるんですよね。
岡本:この「リフトのツメの扱い方」が、結構コツがいる部分なんです。ASNOVAのリフトのツメは2メートルあるのですが、私が前職で扱っていたリフトはツメの長さが1メートルだったので、感覚が全然違うんですよね。でも感覚だけを頼りにするのではなく、ちゃんと機材のことを知ったうえでどう運ぶかを考えることが大事なのだと感じました。
鳥海:自分で考えて効率的にリフトを動かせる人は見ていて安心感がありますが、前提として、機材そのものの見た目や特性を把握しているから事故が起きないんです。そこを感覚でやろうとすると、荷物をツメでしっかり支えきれず落ちてしまったり、リフトが横転してしまったりします。そうならないようにまずはちゃんと機材を知ることが、新人・ベテラン問わず必要なのだと思います。
鳥海:当たり前のことですが、リフトは毎日点検します。異音がしないか、オイル漏れはないかなど、細かいチェックがとても大事です。もし走行中に止まったりしたら危険ですし、荷物や人を傷つけてしまうこともあります。月次や年次の点検もきちんとして、安心・安全に業務が行えるようにしています。
岡本:リフトのチェックで言うと、ツメが水平になっているかはしっかり見るようにしています。ツメが水平でないと、荷物を持ち上げるときに地面を擦ってしまったり、お客様のトラックを傷つけてしまったりするかもしれません。
また、安全で効率的な作業のために、お客様から返却があったときは、トラックのあおり(荷台の周囲を囲む板状の部品)を全開にしてもらうようお願いしています。あおりが閉じているのに気づかず作業してしまうとお互いにとって危険です。お客様とも協力し合うことが大事かなと感じます。
鳥海:ニュースでたまに目にしますが、用途と違う使い方をして事故になるケースがあるので、そういう情報は常に共有しています。わかりきったことですが、改めて言葉にして共有することは、危険予測にもつながります。
岡本:機材を運ぶときも「これくらい大丈夫だろう」と思って制限を超えて荷物を持つのは本当に危ないですね。前職でそういう事故を聞いたことがあるのですが、やはり自分の技術を過信したり、甘い認識を持ったりすることが大きな事故を招いてしまうのだと思います。
鳥海:ASNOVAでは、毎朝の朝礼で「危険予知活動」をしています。その日の危険箇所を話し合って、どんな注意をするべきか、どう行動したらいいかを話し合っているんです。月に一度は安全動画を見たり、前月のヒヤリハットを共有したりして、安全意識を高めていますね。
岡本:大型トラックの積み込みや荷下ろしがうまくいったときは達成感を感じます。安全に、効率的に作業できたことで自信にもつながります。お客様と話すのも楽しい瞬間です。「ASNOVAのリフト操縦士って感じがいいね」と言ってもらえると嬉しいですね。
鳥海:私は入社当初、リフトの操作が本当に下手だったんですよ。でも今はセンター長として現場を見ていて、自分自身もリフト作業をしながら、事故ゼロが続いているんです。それがやりがいですね。
あと、外で作業していると、小学生に「カッコイー!」と言われることもあって、そういう声は純粋に嬉しいです。「安全と効率の両方を担うASNOVAリフト操縦士」として、価値をもっと上げていきたいですね。
鳥海:リフト業務を通じてセンター全体の流れが見えるようになったので、センター長として安全を守りながらさらに成長したいです。スピードよりも「安心して任せられるリフト操縦士」であることに誇りを持っています。
岡本:お客様と近い距離でコミュニケーションを取りながら作業できるのが、この仕事の魅力です。ASNOVAのリフト操縦士として、お客様からも仲間からも信頼される存在を目指したいですね。
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